1行感想「続年収300万円時代を生き抜く経済学」

続・年収300万円時代を生き抜く経済学 実践編!―給料激減でも豊かに生きるための「新・生活防衛術」
続は「実践編」。実際にスピンアウトした人のインタビューもある。その中の一言。
「効率を求めるのではなく、面倒くさいことをしないと駄目だよ。この青麦屋をやるのに面倒くさいことをしようと心がけている。例えば、契約農家から玄喬麦で買うと25キロで8000〜9000円で済むけど、製粉してもらうと約2倍の値段になる。でも、うちは粉で仕入れることにしている。これなら農家も食べていけるでしょ。農家が儲かれば、うちの店にも来てくれるようになる。時間はかかるが、回りまわって私の利益にも繋がるというわけ。先祖が脈々と築いてきたワークシェアリングを見直して欲しい。生活できる環境があれば、人は地域を捨てることはない。次男は農業高校に進み、ここで暮らす手立てを模索しはじめている」
小泉首相に対しての苦言も忘れてはいない。「毎年3万人以上の人が自殺しているけど、3万人といったら南会津郡全体の人口が毎年自殺していることになるんだよ。アメリカの言うことばかり聞いてないで、こういう人達に目を向けてほしい。この茅葺きの家は築300年以上なんだよ。アメリカの歴史よりも古い。もっと言えば、ここいらは縄文時代から人が暮らしている。これだけ文化も科学も高度になった今、暮らしていけないというのはおかしいよ。昔の人のほうがよっぽど知恵があったと思う」