6月と7月のまとめ

7月

■[読書日記]一行感想「百姓貴族荒川弘
相変わらず面白い。
中腰だけが農家なので得意とか、肥育は酪農家だから得意とか、剪定が刷り込まれ、ぼうぼうの草を見ると我慢がとか。


■[読書日記]一行感想「国を蹴った男」伊東潤
よかった。
歴史小説より時代小説のエンターテインメント。短編集。どれもよかったけれど「毒蛾の舞」の女への憧れと蠢く欲の深みにはまっていく男の哀れさと不羈がたまらなく好きだ。ラストで佐々木盛政は何を「又左に勝った」と思ったんだろう? 男として上をいったから? 怪しくなまめかしい、まつへの憧憬を断ち切ったこと? いろいろな取り方ができるラストも秀逸だな。
表題作の「国を蹴った男」も欲と無縁に淡々と生きる男の清々しさ。世が世なら、別の生き方もあったろうに。時代と人間、人の生きざまについて考えさせられるいい話だった。オチも悲劇だけれども暗くはならずさっぱりと終わり、良い読後感だった。


■つけ麺巡り8店目「麺や輝 淡路店」
新しい味に会えました。
今までつけ麺といえばほぼとんこつを選んでたんですが、ここは魚介系しょうゆ味。あっさりだけど醤油と魚粉がきいて薄い味だとは思わない。麺もエッジの利いた断面が真四角の麺。これは初めてだ。おいしく頂きました。チャーシューが分厚いのもすてき。
スープ割りを飲むとこれが意外と粘度のある濃い味なこと、最後に魚粉が椀に残ることがわかりました。


■7月の食事会「トイズキッチン リブリエ」にて
パリセット2100円を注文。はい、失敗。あ、私の失敗ですよ、お間違いなく。メインを頼むつもりがスパゲティをセレクト。スパゲティも美味しかったけれどメイン、食べたかった・・・。
スープもキッシュもおいしかった。
ぜひ今度はメインを頼むぞー、また行くときの楽しみを残したということで。お店の雰囲気も良く、好きなお店。食事会のお店リストがひとつ増えました。


■映研「小道具について」
各自発表。
しかしあとはぐだぐだに飲み会でしたたかに酔っぱらった。ほぼ限界まで。本当にみなさん有難うすいません。
最終で駅を乗り越してしまい、一駅歩いて帰る。ぼろぼりょでした、あ。


■映画「マッドマックス怒りのデスロード」
周りの絶賛を聞いて。
この手の暴力アクションものみたいなものは物凄く苦手と思っていたけれど勇気を振り絞る茨木イオンシネマ21時40分。
アクションも素晴らしいけれど(あの棒高跳びのポールみたいなのは)、壮大なスケールの荒廃した砂漠の海みたいな世界のシーンが、暗黒舞踏の人を思わせる顔白塗りの人が大量なモブシーンもすごいわあ。
映画館で見られて本当によかった。
あと夜中の映画館も意外とそこそこ観客もいて居心地よかったです。帰りの車は安全運転で。
また夜映画に行こうかな。


■[読書日記]一行感想「フットボール・アカデミー」2015/07/27 05:53
6巻まで読み終わりました。
それぞれの巻で主人公たちが愛しくなるよいお話でした。6巻はシリーズを通してキャプテンとして成長していく様が描かれるライアンの話で、ずっと口うるさいお母さんに悩まされていたけど和解できる。もともとライアンが意地悪なのは生活環境の問題なんだよね。これですっきり。
ライアンいいわ。
最後のイラストが、各巻の主人公たち総登場の絵で(ベンの兄弟とか5巻でチームを去ったジェームスもいる!)ほっこりしました。
振り返るとイラストもなかなかよかったよなあ。


■映画「インサイド・ヘッド」2015/07/21 00:17
よくできた映画だと思いました。
泣きました。だって親を泣かせるようにできてるんだもん。
ただ子どもには難しいかな、小学校高学年あるいは中学生でやっと理解ができるかな、と。
カナシミ役の大竹しのぶさんの声が別人みたいでした、天才かよ。
カナシミのマスコットがあれば買ってしまいそうだ。


サントリービアガーデンに行く
まるで去年の夏の既視感のように、同じ沖縄バンド「そのひぐらし」とたぶん去年もいた二人姉妹の家族がいる。なんだこれは。
でも去年と同じように楽しくて、点灯したサントリーの看板と開放感のある暮れていく空。ビールとモヒート。うまーい。
ライブの時、子鬼は去年より乗って拍手していましたよ。楽しかったかな?


■[読書日記]一行感想「主将戦記」
サッカー日本代表DF宮本さんの記録。ライターが書いたものだけれど、宮本さんの気持ちの動きやチーム内のわだかまり、盛り上がりなど、上手に書けている。
記録としてかなり役に立ちそうです。


■[読書日記]一行感想「聞き出す力」
面白かった。エッセイなのでハウツー本じゃあないんだけど、そこがよかった。
実際役に立ちそうで「興味を持てない相手には愚痴から入れ」とか(p63)。また借りて読むかも。

■[読書日記]一行感想「フットボール・アカデミー」
小学校の3、4年ぐらい向けの本だと思うんですが、面白いんだよ!
6巻あって巻ごとに主人公が違うんだけど、毎回時間は少しずつ巻き戻って一つの試合を様々な視点で見ることになるのが秀逸。うまい仕掛けだなあ、と思った。
こなれた訳文もいい。訳者は「黒魔女さんが通る」シリーズの石崎さん、サッカーもお好きみたいで、専門的なサッカー用語を織り交ぜながらも難しすぎず易しすぎず、絶妙な塩梅でテンポよく話が進む。
あとがきのコラムと解説も締めくくりによくて、気持ちよく腹八分目で読み終わるのですぐ次の巻が読みたくなるのです。


■[読書日記]一行感想「なるにはbooks53 声優になるには」
意外なほど良い本でした。
二つの祖国のアイデンティティに揺れる朴ロミさんの話はとてもよかった。物語のネタになりそう。
声優さんたちの演じることへの熱い想いが伝わってくる。声を入れるのではなく、全身で演じるのだ、という言葉には胸躍るなあ。


■[読書日記]一行感想「百姓貴族1・2」
農家、面白い、面白すぎ! たぶん脚色無しで面白いはず。でも大変。間違いなく。
食べ物には感謝だね。
同作者の「銀の匙」も読みたくなった。


■つけ麺巡り7店目「縁乃助商店」
つけ麺900円(大300gも可)。
値段はお高めだけど、なんか新しい味に会ったというヨロコビがありました。初めてレアチャーシューというものを食べました。うまい。平たい麺は好みでうまい。また行きたい。
いつも自分には大盛りは多いと思うんですよねなのに頼んでしまうケチなのかいや一杯食べたいという気持ちもあるし。途中でうっときても負けるもんかと食べ続けて(やめればいいのに)汁完してしまったら腹ガボガボなのにでも幸せ。


NoodleJungle2015というフライヤーが置いてありましてこれが吹田、東淀川のラーメン店のキャンペーンみたいで店の名が羅列してあるのですよ「行きたくなるじゃないですか!」いや行こうと思いましたよ。


■[読書日記]一行感想「死神の精度」伊坂幸太郎
伊坂幸太郎独特のスタイリッシュな文体というのがわかりました。今まで長編一つ読んだだけでしたから。「会話」とか「描写」とか、ポップとか捻くれてるとか。
連作短編でそれぞれに繋がりはないが最後の「死神対老女」は後日談になっていました。なるほど。作風の傍観者的な感じが今の読者とあっているのかな、と感じました。


■つけ麺巡り6店目「みつか坊主 醸」
梅田スカイビル近くにある。シネリーブルのあと寄りやすいので。
そうか13時半までがランチか、シマッタ。
オシャレな店内で店員さんも躾がいい、このお店はへんぴなこの界隈でも繁盛するだろうなあ、と思わせる。実は味噌ラーメン専門店なので、つけ麺もみそ味。
麺は平たい麺で好きな味でした。
味噌味のスープも悪くないですね。でも私は積極的に味噌味は食べないんだよなあ。映画館帰りにまた行くかも。できれば少しランチの時間を延ばしてもらえないかな?


■映画「コングレス未来学会議」
現実と幻想が混ざったような不思議な映画だったなあ。
少年が説得力のあるユニセックス的な可愛さ。ぐにゃぐにゃしたクスリをキめたようなサイケデリックなアニメ。とりとめないですが。レムの原作はどんな感じなんだろう?


■[読書日記]一行感想「オタリーナのオタ的恋愛事情 恋だか萌えだかわからない」
オタリーナ第2弾、なぜか主婦の友社刊。
結局、オタ恋のケーススタディみたいになっており。役に立つ(何が?)
とにかく面白い。本当に恋だか萌えだかわからない。


■[読書日記]一行感想「週末、森で」
益田さんの本でいちばん好きかも。
肩肘張らず自分流にのんびり田舎に暮らす早川さんは、素直に「いいなあ」と思える。85ページで、さゆりちゃんとせっちゃんが「ずっとここにいなよ〜〜〜」というのも当然だ。
何度も読みたくなる。


■[読書日記]一行感想「黄昏流星群」
ええと、ですね。男目線の勝手な漫画だな、と思ってました。男に都合のいい女を書くような(でもこれが「おっさん向けコミック」では受けると意識して書かれてる)。まったく読んでもその通りだったんですけど、図書館で2歳ぐらいの子ども連れの奥さんがごっそり3冊借りていったのが気になって仕方がない。なんか気持ち悪い。
舅に頼まれたのか? 内容知っていますか奥さん(奥さん、逃げてー)。


■[読書日記]一行感想「ふつうな私のゆるゆる作家生活」
なかなか面白い。
ヘンな編集者のこととか(書いて大丈夫なのか?)。自分の大阪での生い立ちのこと。母親を語った本は読んだけど、父親の本もある。読みたくなったよ。
良いご両親だよなあ。上京したときの、のほほんとした話もおかしい。
仮に、作者はぼんやりさんでも人間的魅力を感じる。
ときどき他の本の内容が被ってくるのも楽しい。夜の山歩き(週末、森で)とか、護身術の先生の言葉から(すーちゃん)とか。

6月 

■[読書日記]一行感想「龍秘御天歌」村田喜代子
最初は人名が多く読みづらいなあ、と思いましたが、百婆のやりたい放題のあたりから一気に引き込まれました。
ダイナミズムを感じる小説の流れ、が素晴らしい。
朝鮮の文化に驚き、異国に生きた渡来人達の思いに涙し(老人達がみんな元気で)私も哀号しました。
人に教えたくなる小説でした。


■[読書日記]一行感想「すーちゃん」益田ミリ
「俺の宇宙は」を読んで、それが「すーちゃん」のスピンオフ作品だと聞いて読んでみた。
男の私にはわからない、のではないだろうか(理解してるつもりでも)? 面白かったんだけれど。とにかく続きがすぐ読みたい、今読みたい、と思いました。
早く借りてこなきゃ。


■[読書日記]一行感想「ユーミンの罪」
酒井順子さんは高校時代から雑誌オリーブに「マーガレット酒井」の名で寄稿していた、いわばそのお洒落な世代のエースだった。と、ジェーン・スーはいっていた。
その後「負け犬の遠吠え」で、女性全般にそして男性にも受け入れられ、昔から今までずっとエースだ。(負け犬のその後は、ジェーン・スーが持ちネタにし、酒井はもっとエッセイの対象を広げていくが)
そのエースが、これまた消費時代のエースであるユーミンを語る。これは女王が女王を語るみたいなもんで、なかなか深いものを感じる。ユーミンは豊かな時代にしか私の音楽は受けない、時代により沿っていたんだと自らいっているが、この本はより深く時代とユーミンを検証する内容になっている。
ユーミンの歌詞の女性の助手席性、とか、エースの指摘はやっぱり鋭いなあ。
一時期、ユーミンをずっと聞いていたので何か感慨深いものがありました。


■CD「共鳴」チャットモンチー
二人になったときは痛々しさ、ちょっと見てられない感じもあったんですが、このCDではキーボード、ドラムのサポートが入り、のびのび演っている感じが好きです。
スリーピースの時の切迫感はないです。でも、これはひとつの進化だと思う。余裕というか、遊び心があって、えっちゃん、楽しそうに歌っているなあ。それだけで、こっちもハッピーに楽しくなる。
「最後の果実」の声にドキッ。お母さんになっても、えっちゃんはやっぱり、えっちゃんだ、て思う。かわいいなあ。


■[読書日記]一行感想「おかあさんという女」益田ミリ
最近気になった益田ミリさんを図書館で一気読み。
良いお母さんだなあ。
最初ユーモアもの、オカンあるあるだと思ったら、いきなり頭ぼかんとやられたような。
途中から、お母さんのお母さん(つまりミリさんのお婆ちゃん)の介護の話で、ぐぐっと泣きそうになりまして、もう引き込まれましたよ。
本当の「センスの良さ」とは何か、とか益田ミリさんの観察眼には敬服します。


■ハナシをノベル49回
行ってきました。
今回凄く良かったと思うんですよ(2回しか行ってないけど)。文都師匠の「ギャル語指南」というネタが。
これは堅物の課長が嫁のギャルに振り回される話。嫁がギャル語なわけですが、自分もギャル語で話すよう押しつけられて、会社でギャル語を話す羽目になる。もう周りに引かれまくり、という。で、初演の文都師匠のギャル語を喋る照れがハナシの主人公と重なってシンクロし、この時この場しか生まれない不思議な一体感、天然のライブ感があって、ハナシが破綻しそうでしない綱渡りの均衡をゆらゆら、もう途中から終わらないでくれーと思うほど面白かったです。
この場にいられて幸せでした、と思います。


■子鬼の中学生合唱コンクールに行く 2015/06/22 15:30
毎年、学校でやるのです。
去年も行きましたが「ああ、青春だなあ」というイベントです。
若い、若いぞ君たち。



■[読書日記]一行感想「スーちゃん」
きっついなあ。
シンプルな絵の4コマでだまされるけど、すごくつらい話ではないか。前向きのようで先が見えないでもがくスーちゃん。
最後のコマは笑顔で終わっていても、ちっともハッピーエンドじゃない。
続きがとても気になるので、すぐ次が読みたくなる。
ずるいよ、ずるいよ。(^_^)
好き、嫌いの二分法なら、スーちゃんは好きだ。かなり好きかもしれないと告白しておく。


■映画「セッション」
監督の年齢を先に知っているせいか、若くてスピード感のある映画だと思った。
でも、もうひと捻りあっても、よかったかも。ラストはもう音楽じゃないしな。
バトルだよね。
J・K・シモンズ演じるフレッチャーが、馴れ合いでは天才は育たない、という。共感しつつも反発も感じる、主人公っていうのは監督のホンネなんだろうな。
追いつめないければ決して出てはこないもの、は確かに人間にある、と思うな。


■[読書日記]一行感想「わたしオタリーナですが」
おもしろかった。
意外と知らないことがあるのが(いっぱい!)オタクって深いなあ。
「萌え=みなぎってきたwwww」という意味です。(p6)笑いました、そうか! そうだったのか。


■言葉
「歴史は決して一直線でも、単純な因果の方程式でも、正の邪に対する勝利でも、闇から光への必然の進歩でもなかった」ハーバート・ノーマン 朝日新聞2015年5月23日


■日曜日は食事会 2015/06/15 10:46
とお墓参り。弟も東京から帰ってきて一緒に。
「綉花」で食事会。値段は3000円に上がってましたが、やっぱり美味しかったです。


■先週、土曜日は、
田中哲弥先生とお会いできる機会がありました。
相変わらず飄々とした話しぶりで、笑わされてしまう。
先日読んだ本について質問したけれど、なんか、かわされてしまったなあ。とにかく一緒にビールも飲めて楽しい1日でした。紹介頂いた本や映画はぜひ見てみたいなあ。「鈴狐」は祖父江慎さんが装丁をされているそうで(あとで本の奥付けを見てそうなんだーと思った)良い装丁だ、と先生すごく嬉しそうでした。
ぼーっとしてみえて、細やかな心遣いをされる方だといつも思う。
今度「ハナシをノベル」の会があるそうで、ちょうど休みだから行こうかな(田中先生の脚本はないみたいだけど)楽しみです。


■[読書日記]一行感想「オレの宇宙はまだまだ遠い」
ふしぎな展開をする話で魅了されました。
主人公に絡む脇役たちに物語はしばらく寄り添い、脇役たちの語りのあと本筋に戻る。でも話が切れるわけでもないし、また新しい人物が登場するという。まるで寄り道するみたいな話。なのにしみじみ主人公の土田くんといっしょに「人生って何?」って考えてしまう。
土田くんは読書好きな本屋さんという設定なので、いろいろな本が出てくるのも、わくわくしました。
益田ミリさんの他の本も読んでみたい。


66ページにご本人が登場して「素敵な編集さん」について書かれてるんだけど、この本の編集さんはどう思ったかな?


■つけ麺巡り5店目 諭吉(関大前
いつも混んでる店にいい時間でするりと入れました。ま、注文は待ちましたが。
つけ麺とりとんこつ風味を頼む(300g)。
好みとは違う太麺ですが、ここの麺はおいしいです。ぷりぷり系の麺でした。つけ汁も大きなチャーシューが入っていて充実してましたし、濃さもけっこう強めで好き。300gはかなりの量で腹が張りました。よしよし。意外だったのは、割スープを頼んだらわざわざスープを足して店でレンジでチン。葱を入れて出してくれたこと、そんな店初めてです。
丁寧な仕事に好感触。また行きたい。
今度は魚介風味が食べたいな。


■CD「私以外私じゃないの」
ゲス乙女。のシングル。TSUTAYAで見つからん見つからん仕方なく店員さんに聞いたらシングルランキング6位のところに堂々とあるじゃないか、びっくりした。
ファンは売れるのが嬉しくもあり悲しくもあり、絵音くんは本気でオリコン1位を目指すのか、可能性は、あるかも。
パラレルスペックのfunkyバージョンがほぼjazzかfusionですよお、うれしいす。


■[読書日記]一行感想「鈴狐騒動変化城」
偏愛する田中哲弥先生の最新作。福音館なので童話です。うーん、田中先生風味はあるものの外道という感じが否めない。寡作すぎる先生の作品が読めるのはうれしいんですが大人ものが読みたいです、先生。


■[読書日記]一行感想「亜愛一郎の逃亡」
最後に亜愛一郎の正体が明かされるんだけど、そっから今まで出てきた奇妙なこと、三角を逆さにした顔の老婦人とかトレミー病とかこの亜愛一郎ワールドのキーワードがすべて解き明かされていく、これがギャグみたいで、大団円のパレードみたい。(ま、シリーズ上の矛盾はあるけどご愛敬で)楽しい。
ギャグもどんどん冴えて「赤の賛歌」は最後そこかー、と思った。本当に粒揃いの短編が入ってる、「双頭の蛸」もそこへ落とすかー、だった。
トリックでは「球形の楽園」が大きな話で、こういうの好きだなー、やってみたいなあ。


■[読書日記]一行感想「亜愛一郎の転倒」
2冊目になって、トリックよりも筋立てや語り口の面白さに比重がいった気がする。これも好きだけどね。「あっ!」というトリックは少なかった気がする。
気に入ったの3編は「砂蛾家の消失」「意外な遺骸」「三郎町路上」。
「砂蛾」は語り口が絶妙で、変な3人の道中譚が楽しすぎる。
「意外な遺骸」「三郎町路上」はトリック。なかでも「意外な」は目を逸らされて鮮やかにトリックが決まる。で、笑っちゃうようなトリックなんだな。「三郎町」も似た感じ。
今回も「上手いなあ、うますぎる」と思いました。


■今日「ようつべ」を見てわかったこと。ゲス乙女とkana−boonはまったく違う。 2015/05/30 01:43
音楽性が違いすぎる。ぶんぶんはただの四つ打ち。ゲスは「あえて」四つやったあと更に進化中。一緒にはして欲しくない。