一行感想「だから僕は書く。」

骨太のノンフィクション作家、佐野眞一の文章作法。
定型句ではなく事実を積み上げろ、訊く前に調べ上げて情報源のウラを取れ。正統派の作法に頷きます。
だからこそ、巨怪伝、カリスマ、などの硬派な素晴らしい作品が書けるのでしょう。
僕が読んだのはこの2冊だけですがもっと読みたくなった。
未読の人には一代で日本最大の小売業を作った男、ダイエー中内功の経営に対するまるで妄執にも似た情念に活写した「カリスマ」を一読することをお勧めします。まさに一度読み出したら止まらない傑作です。