あぁ「パシフィク・リム」がまた見たいなあ、映画館で 2013/12/15 09:09

ヲタ話をします。
パシフィック・リム」には的外れの批判がされがち、だと。例えば、
・ストーリーがうすい
・人物が類型的で描けてない
・設定だって詰めてるようでデタラメ
みんな間違ってます。
だってそんな映画じゃないから「パシフィック・リム」は。
映画ってのはリュミエール兄弟が初めて撮ったときから「見世物」だったわけです。短時間の見世物が長尺になり、ストーリーが付加されさらに練られて、より素晴らしいものに昇華されてきました。
テーマ性のはっきりしたストーリーも感動的な映画は褒められるべきだし、自分も感動するし大好きですよ。
でも見世物の映画、ディテールを見せる映画も楽しくて好きで、いいんです。ワケの分からん巨大なモンスターが町をぶっ壊す映画、見たくないですか?
見てみたいですよねー、私は見たい。
巨大怪獣を巨大ロボットが素手で殴る、貨車で殴る、タンカーでしばき倒す。それは小学校三年生の男の子が、「うんこ、ちんちん」しか興味がないんか、お前、みたいな子が「すっげー」っていう映画が、たとえ見世物、キワモノでも見たい。そういう映画なんですよ「パシフィックリ・リム」は。
お父さんと小学生が見にいって、二人で「すっげー」「かっこいい!」っていって、帰りに小学生がジプシー・デンジャ(主人公の乗るロボットだ)のプラモデルを買うてぇ、お父さん、買うてぇ、って泣いてだだこねるような映画なんですよ。
東宝まんがまつり」(古いな)なんですよ。ものすごくお金を(1900万ドル!)かけた、まんがまつり。
そんなものに「人間が描けてない」「でたらめ」とかいう批判、いらんわ。
パシフィック・リム」よくやった。デル・トロ監督ありがとう、こんな
ヲタクな映画作ってくれて本当に有難う。と思うわけです。
もちろん、無いものねだりとしての批判はしてもいいのです。それは、
・暗いシーンばっかりで明るいところでの、どつき合いが見たかった。
・なんかイェーガー押されっぱなしで、やっつける爽快感がもっと欲しい。
・チェルノ・アルファ(ロシアのロボットです)とクリムゾン・タイフーン(同じく中国の、手が三本ある)が噛ませ犬すぎてかわいそう
とかね。
それはいろいろとオトナの事情があるわけで、たぶん。(こっから想像ね)。
明るいシーンがないのはCGのアラが目立つから。
イェーガーが押れっぱなしなのは、この映画はいうならばシリーズものの最終回、前半シリーズは描けなかった。つまり尺が足りない(スター・ウォーズみたいに三部作でも良かったはず、いや無理か)。
チェルノ・アルファとクリムゾン・タイフーンの気の毒は、お金が尽きた。1900万ドルでも足りない(とデル・トロ監督がネットに書いてるというウワサが)。
でも、いい。すべて許す。
とにかく、こんなリアルな巨大ロボットが大暴れする映画が見られたんだ。あとはぜひぜひ続編を作って欲しいんだぁ。
ついでに、俺はチェルノ・アルファが大好きだぁー。できたらチェルノの活躍を見たいぞぉー。
と心の中のゴーストが叫ぶのでした。


これで「パシフィック・リム」を暑く語るのはおしまい、です。
失礼いたしました。