一行感想「津軽・斜陽の家」

津軽・斜陽の家―太宰治を生んだ「地主貴族」の光芒
自動車絶望工場鎌田慧つながりで借りた。
太宰治の出身家と津軽の歴史の本。副題に「太宰治を生んだ地主貴族の光芒」とあるように太宰の家は金貸しと容赦ない取立てで富裕になった。
太宰はそれを軽蔑しながら流行作家になるまで大金を仕送りしてもらっていた。
金なんか貰わず貧乏で悩むか金を貰ってその金に悩むか、いずれにせよ悩むわけである。
そりゃ金を貰って悩んだ方がよい。
家の方も太宰の情死騒動やら頭抱えながら文士の太宰を誇りにし勘当しながらも金を送り続けるわけである。
いかにもな、なあなあの世界が展開されていたわけだ。
写真も多数あり面白い本だった。