一行感想「犯罪不安社会」

犯罪不安社会 誰もが「不審者」? (光文社新書)

犯罪不安社会 誰もが「不審者」? (光文社新書)

かなり面白かったし統計データを駆使していて説得力があった。
・子供を狙った犯罪は減少している。昭和30年代(よき時代?)より大幅に減少している。
・過剰な報道がコピーキャット犯罪(模倣犯)を増やす。少年犯罪で顕著。
・刑務所は社会からスピンアウトされた高齢者、障害者で過剰に一杯。社会のしわ寄せが来ているのだ。
・結局弱者に手を差し伸べる社会が犯罪を減らす。(北欧での犯罪率の低さがいい例)
最後に私がいちばんゾッとしたところ。
非行少年を受け入れる場が無い。昔は職人の棟梁など受け入れ先があったが今は犯罪の低年齢化ではなく高年齢化(いつまでも犯罪から抜けない20代)が密かに進行している。