小学校水泳大会 6:11 2012/09/05

 夏の晴れた空でした。
 入道雲がもくもくと浮かび上がるようにわいていました。
 青空を写す五〇メートルプールの周りには市内の学校の小学生が集まりました。小さな子もいれば大きな子もいる。ぎざぎざの坂のように列が並んでいます。
 校長先生の話はいつも長くて額に汗がにじんできました。隣の子の肌はじりじり焼けます。もっともみんなこの夏ですっかり真っ黒になっているのですが。
 最初は五〇メートルをクロールで泳ぎます。
 次々にみんなプールに入り各コースで泳ぎ出します(飛び込みは禁止です)。上手な子もいます。ぎこちない子もいます。でもみんな一生懸命泳ぎます。
 先生がゴールでタイムを計っています。泳ぎ終わって先生からタイムを聞くと、にっこりする子、疲れた子、ほとんどは、はぁー終わったあとしんどいけど充実した顔で自分の場所に戻っていきます。
 圧巻は二〇〇メートル平泳ぎです。五〇メートルプールを二往復します。
「みなさん、日頃の練習の成果を見せてくださいね」と先生がいいました。
 子どもたちはひとり、またひとりと続いて泳ぎ出します。真っ黒な平泳ぎカエルの行進です。まるでプールが泡立っているようです。みんな順序よく間隔をとって泳ぎます。一〇人以上の平泳ぎの行進です。
 二〇〇メートルを泳ぎ切ったみんなは、どうだい、やったよとにっこりしています。
 足を伝いプールサイドにたまった水たまり。
 これで夏が終わるのです。