贅沢と嗜み 2012/09/02 09:23

 宝塚で銀英伝を見ました。
 いや今は向かっている途中、ひとりで。何故かといえば子鬼も誘うの? と奥さんに聞かれて「それはない」といったところ、諸事情から奥さんと子鬼は留守番してひとりで行くことになったのです。
 そりゃあ劇団四季は家族で行ったよ、あれは観劇ですから皆で行く。でも宝塚は贅沢、大人の趣味でしょ。なんでも子どもを連れてきゃいいってもんじゃない。宝塚は大人になってからのお楽しみである、と私は固く信じています。だから今、ひとり。いいけど。
 宝塚は実は二回目。なぜ銀英伝に行くか、というとSFマニアだから。SFマニアの嗜みです、銀英伝は。(好き嫌いとは違う、スターウォーズもそう)
 わくわくしてます。ラインハルトがキルヒアイスがヤンが目の前に。
 美形がいっぱい出てくる宝塚向きの素材なのに、なぜ今まで演ってなかったのでしょう、艦隊決戦の処理とか面倒だからでしょうか。
 とにかく見てきます。赤い階段の踊り場からもう宝塚。ホールに入ると。けっこう男の人多い。でもひとりはちょっと恥ずかしい。

◆終わったあとに。
 いやあ、よかったですよ。
 ロングブーツに突撃服の帝国軍が華麗に舞い踊るのだから楽しくて仕方がないよ。もう同盟軍も帝国軍も踊りっぱなし、いいぞいいぞ。
 セットもりっぱだし雰囲気出てました。艦隊戦はさすがに映像処理ですがその前で、うわーっ、とか演技してる人が楽しい。
なにより脚本が良く出来ていました。お話は原作の二巻ぐらいまでです。(キルヒアイスが死ぬぐらいまで)。
主要なシーンはほとんど押さえてるし、田中芳樹の結局諸行無常みたいな、お話のエッセンスがきちんと入っていて、うまくまとめてあります。ラインハルトが「キルアイス死ぬなーっ」で、俺はどこへ行くんだオーベルシュタインみたいな。
最後は間を置かずにレビューがあって、しっかり最後は楽しく、まとめて締めくくるエンターテインメント。素晴らしい。
楽しかったです。
あ、原作は読んでった方がいいですね。