SF者ごまめのはぎしり

久しぶりに小説を読んでいて思った。都合の悪い辻褄合わせをSFでするのは止めてくれないか。安易にSFだからと誤魔化すのはやめてくれないか。
「SFじゃないよ、これは」
きちんと世界の設定はあるのか、その場しのぎではないか。便利な道具に必然性はあるのか、世界観の中で有りうる道具なのか。
テレビドラマや漫画、小説、そしてアニメ、いろいろな物語すべてに子どもの頃からなんかそう言い続けてきた気がする。
誰かが言う。
「世界観がどうとか設定がどうとか、そんなことをいうSFファンがSFの間口を狭くしちゃってるんだよ」
その通りだと思う。
だから言ったろう(ひとりごと)だって。ごまめのはぎしりだって。
 でも言い続けてきたんだよ何年も。これはSFじゃないって。
自分の資質だからSF者だからアイデンティティだから。自分の中で縛りがありすぎるんだよ。