トイ・ストーリーの敵役の最後の扱いはそんなにひどいのか。マニアのいってみたかっただけ>ネタバレ注意。

ネットで見ると敵役の最後の扱いがアメリカ映画っぽく日本ならここまでは酷くせんだろうという意見がちらほら。
そうかあ?
私はピクサーマニアなので見方が違うのか、どうなのか。
当然ネタバレになるので未見の方はご注意ください。読まないで。(いやトイ・ストーリーは名作揃い、どれも先入観なしで見て頂きたいので)
以下ネタバレです。
それぞれの敵役。
1.シド 
 おもちゃをいじめる子ども。強烈です。
2.プロスペクター  
 ウッディーのテレビ番組「ラウンドアップ」の仲間のおもちゃ、でも裏切り。おもちゃ売場でずっと売れ残り性格が歪む。
3.いちごのクマ(名前忘れた)
 保育園のおもちゃを支配する独裁者。持ち主に捨てられて性格が歪んでしまった。


1.シドの場合 
 この結末はかなりひどい、と私は思ってますよ。でもネットでは特にコメントないんだよね。なぜ?
 まあ、おもちゃに対する悪逆非道の報いともいえるわけだが、あれは大人になってもトラウマになるぞ。子どもなんてもともと残酷だし、あんな子も極端だがいると思うんだ。たぶん片親だし。


2.プロスペクターの場合
 一見、哀れと思える。溜飲は下がる。けれどよく考えれば、おもちゃ売り場で売れ残り子どもと遊ぶ楽しさを知らなかったプロスペクターは初めて子どもと遊べるわけで、これはよい結末とも読めるんである。女の子のリュックに元々居たバービーも落書きされてそれでも幸せそうだ。たぶん、あの女の子は実はおもちゃ大好きで優しそうだ。


3.いちごのクマの場合
 プロスペクターと同じで新しい主人と出会った。ゴミ清掃員なのでトラックに架刑状態にされたわけだが、清掃員がマニアックな性格でなければ自宅に持って帰って幸せな生活が待っているかも、というifも読めるわけで少し突っ込めば良い結末ともいえる。
 少なくとも私は1のシドほど酷い感じは受けなかった。


 だいたい、ピクサーの脚本は練りに練られているのでそんなに酷い結末はあまりない。まず子ども向けだし。
(「世界を支配・権力欲ー『ミスタ・インクレディブル』『モンスターズ・インク』」とか「世の中に復讐ー『カールじいさんと空飛ぶ家』」とかへの必罰はまあ当然というか、一般映画と同じである)
 そんな中で1はけっこうキツいんだが。おっとそうするとトイ・ストーリーの結末はキツいってことになるか。これは困った。
 でも、ネットでいわれるほど2、3の敵役の結末はひどくないぞ、と私は言いたい訳です。
 おそまつ。