ないしょだよ

「あのな、ここになにかはえてきてん。」
脛のなにかをつまんでみせる子鬼に、
「おお」
子鬼の脛を下から上に撫で上げるとさわさわしたこの感触は、
「すねげ」
うぶ毛だけどね。
さわさわ、さわさわ。
「きみは1日2回髭剃りせんならんかもなあ」
と言いつつ嬉しいやらなんともフクザツな気持ちで子鬼に脛を撫でている私。