心が痛んだ記事について

"すかいらーく:社長解任 投資会社主導で再建へ"
今週の日経ビジネスには解任された横川社長のインタビューが載ってたんだよ。
それを読みながら、はぁーとため息が出た。


横川元社長は、「3年で再建、再上場はムリ。投資会社と外食産業では住む世界が淡水魚と海水魚ほど違った。」と語っている。
すかいらーくは業績不振でMBOをした。投資したのはメイン銀行と主幹証券会社。そこで「3年で再建」の目論見が組まれた。
邪推でありますが、そこにはすかいらーくをこのまま放置して債権放棄や株がタダ同然になるのはウチが困る。それならMBOで出直して再上場して大損から濡れ手に粟の大儲けと欲をかいて資金を出したのだと思われる。創業家から社長を引っ張り出し求心力もオッケー。さあ早期に資金回収と思ったら結果が出ない。そりゃそうだ、外食産業の経営にはまったく興味の無い投資会社が作った再建計画、絵に描いた餅だもの、うまくいくほうが難しいよ。
横川元社長は外食産業のかきいれどきのこの時期に騒ぎを起こすなんて信じられないと語っている、投資会社はお金のことしか頭に無いのが丸分かりだ。まさに住む水が違うだ。
これから事業が好転する可能性は少ないのではなかろうか。
投資会社が損するのなんてどうでもいい。
でもすかいらーくという企業に自分の人生を掛けている、MBOに出資した1470人のすかいらーくの社員があまりに気の毒でとても胸が痛むのだ。