古い話で恐縮です。

ダウンタウン・シスター (ハヤカワ・ミステリ文庫)
今日古本屋に寄って100円コーナー(100円にされた本は哀れだが)にサラ・パレツキーのV.Iのシリーズがあった。全部揃ってはいなかったけど。
好きだったなあ、ヴィック。
その頃(私が一生懸命読んだた頃ね)。女性が主人公の推理・ハードボイルド物のトップヒロイン3人は、
・ V.I.ウオーショースキー
・ キンジー・ミルホーン(スー・グラフトン作、タイトルにはアルファベットが必ず付くのです)
・ ケイ・スカーペッタ(パトリシア・コーンウェル作、検死官シリーズ)
池澤夏樹(この人も作品も大好き)がエッセイで「3人の中で友達になるなら、やっぱりヴィック(V.I)がいい。」と書いていて、そう、そうだよ、やっぱりヴィックだよねえ、と頷いたものだ。
小説の中ではヴィックはいつも心を傷つけられて、悩んで、でも決して自分の誇りを失わない。
強い奴にへつらわない、弱い人には手を差し伸べる、矜持を持った芯の強い女性として描かれている。
小説としても丁寧な描写、パズルの様に込み入った深いストーリーと魅力的な脇役(ミスタ・コントレーラス!)、とても優れていると思うのです。
長編を読む時間がなくてご無沙汰だけど久しぶりにヴィックに会いに行こうかな。
追伸
映画にもなりましたが(私はウォーショースキー。主演:キャサリンターナー)。原作好きから言わせると「ちょっと違うんだよなー」って映画でした。キャサリンターナーは綺麗だけどストーリーが大味。私が映画からイメージするとすれば「グロリア」かな。
もちろん、ジーナ・ローランズの。(否リメイクのシャロン・ストーン