ちょっと新聞記事抜粋

『このあいだ、生命科学の研究者・中村圭子さんの対談を読んでいて、とても面白い発言にぶつかった。生物学では、実は『生と死』は対立しない、というもの。バクテリアなどは分裂するので本質的に死なない。そもそも生き物のなかに当初「死」は組み込まれていなかったという。それが「性」が生まれ雌雄の区別ができてから、初めて子を生んだら前世代が死ぬというパターンができた。「性」の仕組みができ、初めて「死」の概念も生まれたということだ。だから生物学では「生と死」ではなく「性と死」がセットになるという。なるほどなぁ。「性と死」の概念が生まれて初めて、文学というものも生まれたのだと思う。』
うーむ、なるほど。エロスとタナトスか。ふーん。