音楽だらだら話「たま」と「イカ天」と

さんだる
私のiPODミニに「たま」を入れたのは先日書きましたが、あの頃ホント好きでよく聞いてたんですよ「たま」
あ、普通の人にはちゃんちゃんこ着た鬼太郎(知久くん)とランニングの山下清(石川くん)がいたヘンなバンドって印象しかないとは思うんだけど。
初期のアルバムは3枚とも持ってるし。ライブも行ったし。
『武器を担いだ兵隊さん、南へ行こうとしてるけど。
サーベルの音はちゃらちゃらと、街の空気を汚してる。』
                         (さよなら人類)
久しぶりに聞いたこの曲で自衛隊イラク派遣を思った。派兵が閣議決定で決められるなんて憲法9条はどうなったの?
詩のぬらりとした予感と個性炸裂しすぎのサウンド「たま」よかったなぁ。
「たま」を初めて見たのは「イカ天*1
その頃は岡山に住んでいて、関西では放送してなかった「イカ天」を見られたの。
確か見始めて2週目に「たま」が出て、あのビジュアルと演奏した曲「らんちう」に、なんじゃこれー!って度肝を抜かれた。
審査員もみんな同じ気持ちだったんだろうな。5週勝ち抜きでグランドイカ天キングになっちゃった。
ちなみに2周目が「さよなら人類」だった。*2
そうそう「たま」が話題になってあの朝日新聞に記事が出たんだけど、「映画『サルの惑星』をイメージさせる『さよなら人類』という曲」と書いてあった、瑣末的な書き方に呆れたなぁ。
曲をよく聞いてよ。
柳原くん(ピアノ、鍵盤もの担当)は
「今日人類が初めて木星に着いたよ。ピテカントロプスになる日も近づいたんだよ」って歌ってるでしょ。
人類が初めて木星についてスターチャイルドに進化(つまり現人類は旧人になる)って、ひねりなしにこりゃキューブリックの映画「2001年宇宙の旅」から来てるってことになるんじゃない?*3
イカ天」は批判も多かった番組だけど、この番組に出なかったら「たま」のメジャーデビューなんて有り得なかったと思うからそれだけでも意味はあったと思う。
「たま」は今でも聞きたくなるんだ。
(3枚目のアルバム「キャベツ」の最後の曲「こわれた」はスゴイ曲だ。必聴もの。)
いま「イカ天年鑑」ってのをひっくり返しつつこれを書きました。この前「ピタゴラスイッチ」で久しぶりに知久くんの歌を聞いた。懐かしくて。でも何故「ピタゴラスイッチ」だ、あの番組マニアックですから。
イカ天」はもう18年も前の話。なんか信じられない気がするなぁ。

*1:イカ天から出て一番知名度が上がったのはbiginかなぁ、あとブランキー・ジェット・シティイカ天出身だ。

*2:三週目「オゾンのダンス」4週目「ロシヤのパン」5週目「まちあわせ」(この曲のあとはあまりの衝撃にしばし沈黙だった。)

*3:ちなみにムダ知識。原作のアーサー・C・クラークの「2001年」ではモノリスがあるのは土星になってる。ただ、キューブリックはその頃の技術では土星の特撮は無理だと思ったので木星にした。特技監督ダグラス・トランブルはそれが不満で自分の映画で土星の特撮をしてたりする。(映画「サイレント・ランニング」)