「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」を見た。

id:a2004さんが紹介されていた「映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」をようやく見ました。
映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 [DVD]
ひとことで感想を言えば「子供の頃のまんが映画を見たときの喜びをまた味わうことが出来ました」
のめり込むように全身で映画を見ていたときのあの気持ち。
しんちゃんが東京タワーの階段をつまづきながらも必死に登るシーンでは「長靴をはいた猫」を思い出したぐらいです。(全然違いますが)
ストーリーは、
『突如出現したテーマパーク「20世紀博」で、大人たちは現実の生活を投げ出し、童心にかえって楽しんでいた。だがその裏には、絶望の21世紀を捨て、希望に満ち溢れていた20世紀を永遠に存続させようとする、秘密結社イエスタデイ・ワンスモアの計画があった。このままずっと20世紀が続くかに思えたその時、未来を守り、21世紀を生きるため、しんのすけが立ち上がる。』
エスタデイ・ワンスモアが言い放つ、
「今の日本にあるのは、汚い金と燃えないゴミくらいだ。」
はかなりズキンと来ます。
20世紀が夢見た、あの空中チューブの高速道路や自家用飛行機が飛び交う未来はどこへ行っちゃたんだろ。とやっぱり思いますもん。
21世紀をリセットするのは、ある意味魅力的かも。
でも20世紀から今の時代に生きている人間が居て、この時代に産まれた子供たちも居て。それは絶対リセット出来ない。
ひろしの叫び。
「俺の人生はくだらなくなんかない!
家族がいる幸せをアンタ達にも分けてあげたいくらいだぜ!」
は「大人として今の時代を生きる」意志と責任を全うする決意なのだし。
しんちゃんの
「オラ大人になりたいから、大人になってきれいな女の人と仲良くしたいから」
という発言はこの時代に何かと虐げられる子供たちのそれでも未来を望む意志なのだと。
涙が溢れそうになりながら思うのです。
大人としてせめてまともな世界を子供に残してあげたい。
毎日通勤時に「太陽の塔」を見る度にそう思うことでしょう。
(真面目な感想になってしまいました。この映画はそれを要求するのです。)